電気と私たちをつなぐモーターコイル

モーターの思い出は多い。小学生の頃、機械を分解して遊んでいたときにも、モーターは馴染みのあるパーツのひとつだった。機関車模型など、身近なものにも含まれていた。電気という抽象的でよくわからないものが、回る、あるいは動くというような、身体的によく認知できる運動エネルギーへと変化していく、そのつなぎ目としてのパーツは、心踊るものだった。

いうなれば、それは電気世界と私たちの世界をつなぐものだったのだ。どういうことか。秘密は「モーターコイル」だ。コイルでつくった電磁石というものがあって、その名の通り電流を流すと磁石になる。磁石にはS極とN極があるけれど、電磁石の場合、電流の向きを変えればS極とN極の向きも変わる。そこで、電磁石の横に磁石をおいておけば、電流の向きが変わることで磁石は、しりぞけあったり引き寄せあったりして、くるくる回る。あるいは、そこまでせずとも、オンとオフを繰り返せば、磁石になったりただの導線に戻ったりするので、それによって回転させることもできる。こううやって電気の力でものを動かすのである。いま述べた電磁石にあたるのがモーターコイルで、文字通り電気という目にみえないものを、私たちの世界の運動へと変換するための魔法の媒介なのである。

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