アイロンをびしっと効かせた作業服

マンションで大規模修繕工事を行いました。
プランから終了まで一年半を費やした一大プロジェクトでした。

役員を引き当ててしまった私は毎日のように工事の現場事務所へ詰めることになりました。
ワイルド系の職人さんたちを取りまとめる現場管理人は建設会社の管理職さんたちです。

休日返上で遅くまで働いてくれていました。

ある時ふと気づいたことがありました。
彼らの揃いの作業服は、夏でも冬でもズボンにびしっとアイロンのプレスが施されていたのです。

事務所の中だけでなく、足場を組んだ高いところにも上がるし、一階の床下にも潜り込むのですぐに汚れてしまう、そんな環境の中でも常に、出来るだけ、きっちりとした居住まいを保っていた彼らの仕事ぶりは見事でした。

汚れた安全靴も事務所に上がるときにはさっと拭いて、昼休みにはブラシをかけていたり。

そうした姿勢は、見た目だけでなく仕事にも反映されていたようで。
いろいろなトラブルは発生しましたが、きちんと収束させ、エンドラインは死守してその大規模修繕は満足のいくクオリティで終了することができたのです。

季節を一巡以上していたので、真夏の暑い時期もあれば、真冬の大雪に悩まされた作業もありました。
しかし、その折々で、かれらの作業服がよれよれになることは殆どありませんでした。

ゼネコンに務めていたことのある住人さん曰く「ああいう姿勢は最初は取り繕えるかもしれないけど、これだけの長期間作業服にも気を配れるっていうのは会社の体質が本物だっていうことだね」と仰ったのです。

それから数年、今でも点検や他の追加のお仕事を依頼する関係は続いています。
そんな彼らの作業服は今日もビシっとカッコいいのです。

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